日々思うことをつらつらと


by joe-suzuki

永ちゃんはやっぱりビッグだ

貯金者全員が騙されるわけです。誰に?国家に。
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このところ土曜日のサザンオールスターズの復活コンサートについて言及している人が多い。

で、偶然なのだが、去年の今頃同じ日産スタジアムでコンサートを行った、矢沢永吉の興味深いインタビューが『ローリングストーン』誌に掲載されていたのを知った。

彼が経済や政治について語るのを聞くのは初めてだが、これほど筋が通った人とは知らなかった。思えば彼は実父を原爆後遺症で早くなくしているのだから、そう簡単に原発にYesと言えるはずはないだろう。

最後まで彼の話を読んで頂けたらと思う。

(以下、引用)

―この流れで聞きたいのですが、原発のことです。日本は戦後、西洋と渡り合うため、死ぬ気で働いて復興してきました。そのためにエネルギー源として、やむを得ず原発を作った。ところが去年の事故。だいぶ、こじつけですが、¨成り上がり¨の日本はこれからどうすべきだと考えますか。

矢沢:思うんですけど、まず日本人は個々、ひとりひとりがもうちょっと大人の考え方をしなければいけないですね。ちょっと今、日本人って幼稚なんじゃないかと思います。自立しているようなふりをしているけど、本当は出来ていないと思います。

助けて!どうにかして!それを言う前に、あなたはどうしたいの?というところで、うまくバランスが取れてない気がしてならない。

原発の問題にしても、甚大な被害が出てこうなってるわけだけど。最近思うんですけど、僕も会社を経営してて、30人ぐらいのスタッフがいる。30人ぐらいの中小企業っていうのは、良いも悪いも怒りも、全部直接的なんですよ。

だから中小企業の経営者、もしくはそこでちゃんと責任を取ってる人間は、自分でケツを拭かないとイカンのです。

僕は中小企業の経営者が、いちばん真面目に生きてるんじゃないかと思う。

大企業や国家が今いちばんヤバいのは、自分でケツを拭いてないってところ。誰かがどうにかしてくれるだろうとか、みんなで渡ったら怖くないとかってことの成れの果てなんじゃないですか?

生き方を含めて全部そう。何かがあったら、中小企業のウチなら、僕がケツ拭かなきゃいけない。

ここのところをもう一回、ひとりひとりのレベルまで持っていけたら日本に助かる道はあると思います。でもこれ、なかなか難しいでしょうね。

―そう思います。

矢沢:それを教えるヒントが、我々のような中小企業にあるんだと思う。例えば、大田区に中小企業がたくさんあるでしょ?

ちょっと前の話だけど、中国にガンガン仕事を持っていかれてしまった時、あの辺りを¨首吊り街道¨って言ったらしいんです。そういう特集をNHKでやってました。仕事を全部、中国に持っていかれちゃって、もうバンザイ、お手上げですよ。

夫婦でやってるような小さな町工場。あの人たちがコツコツやってきたことが、日本人のベースだったんです。自分達で働いて、銀行から借金して、頑張って。でもニッチもサッチもいかなくなっちゃった。それでもう一度、銀行に融資を頼む。それでダメなら首吊るしかない。首を吊ってケツを拭いたんですよ。

―はい。

今まで、一連の流れで誰か首吊りましたか?

―いいえ。

矢沢:今回の原発の関係者全員、誰もケツ拭かない。みんなで渡ってるからケツ拭かない。犯人がいないから。これ、官僚がそういう仕組みを作ったのかもしれないけど、ケツを拭かない国家に明日があると思いますか?


―……

矢沢:中小企業は本気です。なぜか?法律違反したら本気で潰されます。行政処分で潰される。金がなかったら、金をかき集めてこなければいけない。それが出来ないなら、首を吊らなければいけない。中小企業は最後に自分でケツを拭かなければやっていけないんです。

それなのに国家、大企業、官僚、銀行はどうなってるんですか?連中たちがケツ拭かなきゃいけないってところに立ち返ったら―日本が救われる道が唯一あるとしたら、そこだと思います。そこにしか日本の明日はないと思います。

でも、大丈夫、まだ大丈夫って、ふざけまくったヤツらが国会議員にもまだたくさんいる。

―矢沢さんがそこまで踏み込んで発言するのに、ちょっとビックリしています。

矢沢:そうですか?いつまでこんなことを続けるつもりなんだろうね。もう待ったなしだよ、日本は。

―はい、財政面ひとつ取っても待ったなしです。

矢沢:その通りです。歴代の政府が先送りを続けてきた。それで今、国の借金が1000兆円になった。国民の貯金高とトントンぐらいですよ。

僕は言いたいです。これがあなた方のお望みだったんでしょ?って。

さぁ、これからどうします?潰すか?潰してチャラにする方法を政府は考えてるんじゃないかな。日本のメジャー銀行にバンザイさせて潰して、ごめん!ナシ!って全部チャラにする。その金の出所はどこかって言えば、貯金者だからね。

国民に泣いてもらって、1000兆円はチャラ。チャラじゃないにしても、10分の1で回収したりとかね。つまり1000兆円が100兆円になる。そうなったら、900兆円が消えちゃうってこと。泣くのは貯金者。それで国の貯金が1000兆円から一気に下がる。

―そこまで行きますかね?

矢沢:おおげさじゃなく、詳細は違うかもしれないけど、この道しかないんじゃない?

僕はバンザイするしか逃げれないと思いますよ。だってムリですよ。1000兆円の金利だけで、日々どれだけ借金が増えてるか。脱出する方法はもう、お膳をひっくり返すしかないでしょ。やーめた、金ないもん、ないヤツからは取れないでしょ?って言うしかない。

で、貯金者全員が騙されるわけです。誰に?国家に。ずーっと先送りしてきた。歴代の総理は、『僕におっかぶせないでよ』って人達ばかり でしたよね。

まあ、しょうがないか。怖くて怖くてしょうがない。地雷を探しながら進むような心境でしょ。

そんなこんなも含めて、僕は中小企業にこそヒントがあるんだと思います。

―国民ひとりひとりがケツを拭く覚悟をしなくては、ということですね。

矢沢:国民性もあります。みんなで渡れば怖くないっていう国民性だからね、日本は。

10円借りたら、10円返す。100円借りたら、100円返す。当たり前だけど、そこにもう一度戻れるかどうか。

(引用終わり)


彼の弱い者に対する視線は優しいね。そして権力に対しては容赦ない。

こういうのが、本当のロッカーなんだろうな。

やっぱり彼はただ者じゃない。矢沢永吉はビッグだ。


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by joe-suzuki | 2013-08-12 02:39 | あれこれ考えて