日々思うことをつらつらと


by joe-suzuki

カテゴリ:犬について( 6 )

ドイツの犬の税

ドイツには悪徳ブリーダーを増やさないため、犬の所有者に税金をかけている
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テレビニュースで、「ドイツでは犬の種類によって税金が違うことに反対してデモがあった」と報道されていた。なんとドイツでは、犬を所有していると税金がかけられるのだ。ということで、ドイツの犬税について調べてみた。

ドイツの市民は犬を飼うために税金を払わなければいけない。犬税は地方自治体の税収になっている。この税金は、犬の糞清掃のために使われているのではなく、無責任な飼主を減らす為に導入された税制だ。

税額は自治体によって違うが、 例えばベルリンでは一頭年間120ユーロ(16,000円)二頭目からは180ユーロ(24,000円)を犬税として支払わなければならない。例外として盲導犬や障害者などは免除される。

そしてこの法律の中に『獰猛及び危険な犬の条例』というのがあって、危険であろうという犬種の所有者は、年間500ユーロ(80,000円)以上の税金を払わないといけないのだ。500ユーロとはかなり多い。デモが起こるのは、分からないでもない。

ちなみに最も危険とされる犬の種類は、以下の通り。ピットブル、バンドッグ、アメリカン シュッタフォードテリア、シュッタフォードテリア、土佐犬。反町・松嶋家のドーベツマンが、同じマンションの住人を噛んで大けがをさせたという噂があったが、それより凶暴な犬がいるんですね。

さて、犬税を支払ったら州ごとにデザインの違う犬札(トップの写真)が支給され、これを首輪につけることも義務付けられている。そのためすべての犬が犬札をつけているので、犬の所有者がすぐに判明し、迷子犬が減るという効果があるのも見逃せない。

この法律の効果は絶大で、悪徳ブリーダーを増やさない効果や、気安く多頭飼いが出来ないため不幸になる犬の数も減らすことにつながっているという。もちろん犬税を支払わないと罰せられるうえ、抜き打ちで警察官がチェックし、もし見つかったらかなりの罰金を覚悟しなければい。

ドイツでは他にも、犬に十分な飼育スペースや運動、飼い主との交流、しつけを与える義務が飼い主に課せられている。違反すると動物虐待罪に問われる厳しいものだ。日本に比べて、大幅に動物保護の思想があるのだ。

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何で日本ではこうした制度を導入しないのだろう。すぐ上の日本のブリーダーの写真を見たら、誰もがそう思うだろうに。こういう所で飼われた犬が、街のペットショップの店先に並ぶのである。すぐに病気になるのも納得だ。

もっとも高齢者や単身者に犬を快く譲る保護団体も少ないので、街のペットショップは減らないんだけど・・・。
ある人は動物を虐待し、ある者は動物を可愛がり過ぎて・・・ もしかすると僕らは動物のパートナーとして、共生していく考えが足りないのかもしれない。





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by joe-suzuki | 2013-08-05 07:33 | 犬について

犬との生活<後編>

祖父が言ったように、もっと大切にしたらよかったのに・・
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 何年か前のこと、ロンの話をコラムの導入で使ったことがある。

「名は体を表すというが、その通り。我が家にいた犬も、母が好きだったアメリカの俳優にちなんでつけられた。ところがこの男はとんでもないプレーポーイ。おかげ、他所でどれだけ迷惑かけたことか・・・。」

実は相当に事実を脚色している。なによりロンはメスだったのだから。どこにも「ロン」の名前は出てこないが、もちろん念頭に置いて書いている。それにしても、何故メスにロンと男性の名前がつけられたのだろう。最初に書いたように、よく分からない。

そんなロンが子供を生んだ。僕たちが知らないところで恋をしていたのだろう。4、5匹生まれた子犬の父親は誰だったのか。どれも可愛いいが、見てくれはロンに似ていない。赤ちゃんというのは、そういうものなのかもしれない。越してきたばかりのお隣さんが引き取った一匹は、成長するとロンに似た姿形になった。

残念なことだが、その他の子犬は貰い手がなく我が家でも飼わないことを両親は決めた。理由など覚えていない。覚えているのは、父がその子犬たちを、我が家の隣に広がる雑木林の向こうに捨てにいったことだ。ところが翌朝になると、ロンが全部の子犬を連れ戻している。父はさらに遠くに子犬を捨てに行ったが結果は同じこと。翌朝には子犬たちが犬小屋に戻っているのだ。一匹ずつくわえて何度も長い距離を戻ってくるとは。犬といえども、母性はこんなにも強かったのだ。

父は子犬を捨てることを観念したようで、「遠くに捨ててもダメだ」と困った顔で口にした。結局望まれないで生まれた子犬たちは、父の手で処分された・・・・ と思う。現場は見なかったので断言はできないが、たぶんそうなのだろう。5歳だった僕は、ロンさえいればそれでよかったのだろう。泣いた記憶はない。

 今だと犬の保護団体に怒られそうな行動だが、40年も昔の当時は、これが普通の行動だった。だが、今思い出しと、大変可哀想で。できることなら、今生きているうちに、殺処分になりそうだった犬を引き取りたいと思うところだ。

さて、僕が小学生になり、ロンが7歳頃の話だ。急にロンの毛並みが悪くなり、やがて皮膚がただれるようになった。なにかの病気だったのだろう。今ならすぐに獣医に連れて行くところだが、昔の話である。やがて散歩で無理に鎖を引っ張ると苦しそうで、一緒に散歩に出かけるのも嫌がるようになった。その時の、嫌がって抵抗するロンの鎖の重かったこと。以来ロンは寝たきりになった。

学校から帰って真っ先に犬小屋に向かっても、見かけるのはロンの横になったままの姿である。僕の気配で目を開けたりはするが、それだけだ。幼稚園から一緒に帰った日はすでに遠い。

その日の家の空気は、いつもと違っていた。目をはらした母が、低くかみ締める口調でロンの死を告げた。予期していたことだが、その日が来てしまったのだ。両親は僕ら兄弟が犬小屋に行くことを禁じた。だからロンの亡骸を見ていない。遺体は父が雑木林の向こうに埋めに行ったはずだ。今度ばかりは、翌朝の犬小屋にロンが戻っていることはなかった。

これが、ロンとの思い出の断片である。今思うと、本当に賢く愛情深い犬だった。祖父の言葉にあったように、もっと大事にしたらよかったのにと今でも思う。ロンは家族の一員だったのだから。



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by joe-suzuki | 2013-06-30 07:00 | 犬について

犬との生活<中篇>

ロンの胴を枕に昼寝した日が懐かしい
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いつだったか覚えていないが、父は庭の隅に犬小屋を作った。犬小屋といっても、サーカスのライオンなら2頭押し込めるほどのサイズがあったのではなかろうか。前面に金網が張られ、昼間はしっかりと陽が入ってくる犬小屋は、僕と弟にとっての格好の遊び場でもあった。そして、疲れると二人してロンの胴を枕に昼寝をしたものである。あの動物特有の匂いを、時々懐かしく思う。

付近の子供たちと遊ばず、犬とばかり遊んでいた僕を母親は心配に思っていたようだ。今でもそうだが、発想が変わっていたらしい。将来に不安を感じた母は、幼稚園に上がる前の僕を知能検査に連れて行った。その時先生から、「家族は何人ですか?」と質問されたのをしっかりと覚えている。もちろん子供でも、これが知能検査というのは心得たもの。何故こんな簡単な質問をするのか不思議に思ったものだ。答えは簡単、4人である。

その時、3歳の僕はひらめいた。「そうか、これはひっかけだ」と。そして、よく考えて「5人」と答えた。怪訝な顔で「どうして5人なのかな?」と質問する先生に、「お父さん、お母さん、僕に、弟とロン!」と得意気に答えたものだ。

家に帰ってから、母に随分と怒られた。「家族とは人間のことを言うんです!」と。もちろん、僕は泣きながら反論したが・・・。IQ140を超えると「天才」と呼ばれるそうだが、たとえ検査でどんなにいい結果が出ようと、犬を家族と言い張る息子を、母はさらに心配したようだ。

後年、同じような過ちをしている子供がいるのを知った。名前は野原しんのすけ。あの漫画「クレヨンしんちゃん」の主人公である。彼も、幼稚園で家族の人数を聞かれ、犬の「シロ」を数に入れていた。僕はそんな子供だったのかもしれない。ちなみに公式HPによる野原しんのすけ君のプロフィールは、「B型。きれいなおねえさんとピチピチ・ギャルが大好き。性格は超マイペース。まわりを自分のペースに巻き込んでは、やりたい放題の天才・・・・・・」だそうだ。どこか似ているかもしれない。ま、PTAから子供に読ませたくない文筆家に選ばれないよう、気をつけたいものだ。

さて、幼稚園に上がっても僕は相変わらずだったようで、キャーキャー叫びながら遊ぶ同級生達には馴染めず、「いったい、これのどこが面白いんだ?」という顔で、遠くから眺めていたらしい。そんな友達のいない僕を、ある日、幼稚園の門柱の脇で座って待っていたのがロンだった。犬は飼い主の帰るタイミングが分かる、ちょっとしたテレバシーの能力があるらしい。だからこんなことがあったんだと思う。それにしても、幼稚園の敷地に入らず、門柱の脇で待っているとは、なんと賢い犬だったのだろう。

幼稚園から一緒に帰った子供の名前は覚えていないが、ロンと帰ったことだけはしっかりと覚えている。そう、間違いなくロンは友達以上の存在、大事な家族だったのである





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by joe-suzuki | 2013-06-29 10:36 | 犬について

犬との生活<前篇>

この犬は賢い。大事にしないといけない。祖父はロンが聡明なことを、いち早く見抜いた。
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 僕が生まれた時、「ロン」はすでに家族の一員だった。ロンとは実家で飼っていた雑種の犬の名前である。家を建てた大工が、周りに家がないから無用心だと、プレゼントしてくれたのだ。横浜といっても、だいぶ昔の話である。住宅街の外れの家のすぐ隣は畑で、その向こうには雑木林が広がっていた。

どうして茶色の雑種がロンという名前になったか、理由は誰も覚えていない。母親が好きなアメリカのメロドラマの主人公だと記憶していたが、どうやら違うらしい。ともかく僕が生まれた時、すでにロンと呼ばれていたようだ。

ロンが聡明なことを、いち早く見抜いていたのは祖父だ。初孫だった僕の顔を見に来た際、「この犬は賢い犬だ。大事にしないといけない」と口にしたらしい。別にお手とかお座りとか芸ができる訳ではないが、今考えるとたしかに賢い犬だった。

当時はのどかな時代である。犬に鎖をつける必要もなくロンは芝生の庭を自由に行き来していた。そして、庭で遊ぶ僕に構ってくれていた。僕はいつも座ったロンの背中を撫ぜていたように思う。芝生の匂いと、ロンのつやつやした背中の感触を、今でもはっきり覚えている。間違っても噛まれることなどなかった。

最初はロンのための犬小屋は無かった。だから母は、一人で買い物に出かける際は、必ず勝手口のたたきにロンを戻していたという。ところがある日買い物から帰ると、ロンがたたきにいない。大きな声で名前を呼ぶと、応接間から頭を垂れて戻ってきたそうだ。そのすまなそうな姿。自分の犯した罪を分っていたのだ。それを見た母は、とても怒ることが出来なかったという。ロンは勝手口から静かに外に出ていった。

僕達親子とロンは、何度か一緒に買い物に出かけている。が、鎖もない犬だ。僕らが買い物の最中、いったいどうしていたのだろう。記憶がない。だいたい母は、買い物と僕と弟のことで手一杯である。放っておいても、ちゃんとスーパーの前で待っていたのではないだろうか。賢い犬である。たぶんそう思う。

  ある時、近所のお母さん方と連れ立って、徒歩40分ほどの市場に出かけたことがあった。ロンも一緒だ。結局その日は荷物が多くなりタクシーで帰ることに。いくら賢くてもやはり犬だ。ロンも母について一緒にダクシーに乗り込んできた。母は、その時強い口調でロンを追い出したことを今も悔やんでいる。まだ若くて気がまわらなかったと。

結局、ロンは何事もなかったように戻ってきた。犬には、人間よりも優れた能力があるのだろう。とはいえ、タクシーから追い出された時のロンの気持ちを思うと、母が後悔するのがよく分かる。

これが、僕の1,2歳の頃のロンの記憶の断片である。僕が生まれた時、間違いなくロンは家族の一員だった。






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by joe-suzuki | 2013-06-28 23:05 | 犬について

優しい社会

余命10年で犬を飼うのは罪か
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 ある医者が、冒頭のような報告をしていた。感情豊かな犬と生活していると、人間も癒される。特に高齢者の独り暮らしの方にとっては、素晴らしいパートナーになるだろう。

 ところがこうした高齢者が亡くなると、犬の引き取り手がなく、処分のため施設に持ち込まれる数が増えているという。もっともすぐに殺されてしまう訳ではなく、動物保護をしているボランティア団体が一時預かりをし、相応しい里親を探しことも少なくない。

 だが、高齢者の死亡により施設に持ち込まれる犬の数が半端ではないのだそうだ。だから、ボランティア活動をしている人の中には、「なんで高齢で犬を飼うかな」「人間は寂しいのを我慢すればいい」と、心無い発言をする人も少なくない。

 これは、本末転倒だろう。犬が殺されるのも可愛そうだが、人間だって精神的に豊かに暮らしたいのだ。彼らの心をもっと思いやるべきではないか。もちろん愛情を持ってペットと生活している方は、もしもに備えておくことは言うまでもない。高齢者にとって、日本はもっと優しい社会であればいいのに。いつも思うが、日本は弱者にけして優しい国ではない。
 

 ところで、前述の心無い発言をするボランティア活動の方は、牛も豚も食べないのだろうか。ふと思った。


写真は取材で訪れたミラノ。



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by joe-suzuki | 2013-06-24 21:35 | 犬について
今年になって犬について色々と調べている。僕が犬を飼っていたのは子供の頃。飼っている方にとっては当然かもしれないが、随分と発見が多い。
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 まず、これほど感情が豊かな生き物だとは思わなかった。喜んだり、怒られると涙を流したり。時には場の空気を読み、飼い主の顔色を窺うことも。中には自分が可愛いのを知っていて、写真に撮られるのが好きな犬もいる。人間の膝に乗りたがるような甘えん坊や、怖がりで掃除機の音におびえたりするなど、本当にそれぞれ個性豊かだ。プードルやパピヨンなどは、賢い犬種であることも知った。

 社会経験が少ないと困った行動に出たり、食べ物や愛情で健康を取り戻す姿を見るとどこか人間に近いものを感じる。犬は本当に興味深い。

 犬を飼ったら、さぞかし楽しいだろうなと想像する一方、マイナス面にも気付かされた。犬が服を着るのは、人間のエゴだけでなく、寒さ対策でもあることが多い。行き過ぎた交配のため、9割が白内障になる犬種もあるそうだ。特に愛玩動物として作られた小型犬は病気が多く、その結果、病気になると捨てられることも少なくない。年に5万匹近くの犬が、殺処分されているという。

 心無いブリーダーも多く、劣悪な環境で育てられた犬は、若いうちから体に異変をきたすことも。例えば舌が出たままの犬は、歯石がたまり歯を失ったり、顎が溶けている場合が少なくない。歯石をとるのは、もちろん人間だが、繁殖のため散歩はおるか、こうしたケアーもされず、ただ子供を産まされる犬も少なくないようだ。

 放っておくと、毛が伸びてレゲエ風に毛玉になってしまう犬は、人間にトリミングされなければどうやって生きていくのだろう。なんとも不思議な生き物が生み出されてしまった気がする。
 
 フランスでは、アパートで犬を飼うことを大家が禁じてはいけないらしい。だが残念なことに、今の僕の住まいでは犬を飼うことはできない。それゆえあれこれ調べてきたのだが、色々な問題点に気付いた今日この頃である。




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by joe-suzuki | 2013-06-12 08:14 | 犬について