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日々思うことをつらつらと


by joe-suzuki

修道院の断食

断食は、私たちが頑固さや傲慢さをなくし、謙虚で柔軟な心を取り戻す手段なのです
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昨日の23日は満月。この日から新月までが、断食に相応しい時期と言われている。

断食はダイエットや健康に良いだけでなく、重要な霊性修行ということが、最近読んだ『修道院の断食』(ベルンハルト・ミュラー ペーター・ゼーヴァルト著)に書かれていた。これはなんとも、興味深い。

断食というと、日本やインドなどアジアのものと思っていたが、キリスト教でも伝統的に断食が実践されてたのである。いや、主な宗教は、その断食の効用を説いているようだ。食べないことで、精神が変わるというのだ。

この本も、著者がベネディクト会の修道院で、7日間の断食を体験したことを綴っている。そのなかから、気になった言葉を拾ってみた。

「あなたが断食中に多くの『仮の満足』を手放す、まさにその時に、あなたの心の最も奥深くにある真実を知ることができます」

権力、影響力、名声、富、そういったものはみな人を実際に強めるものではなく、むしろ感性を鈍くし、力を弱め、心を冷たくします」

「私たちは楽しさや刺激的な経験に満ちた社会に生きています。しかし、退屈でたまらなくなる時がよくあります。起こっていることがみな、私たちの精神や魂にもう本当には触れていないからです。いわば、少しばかり死んだように生きているのです」

「私達は本当に大切なことを見抜く目を失っています。そこにこそ、私たちの不満の原因があるのです。そのため、私たちはただ持ち物を増やせば自分の幸せや満足が得られると盲目的に考えてしまうのです。断食は、私たちが頑固さや傲慢さをなくし、謙虚で柔軟な心を取り戻す手段なのです」



昨日はお月見をしたので、いつもより食べてしまった。お酒も残っている。満月の日は、いつもよりハイになってしまう・・・・。
今日これを書いたのは、もちろん心を入れ替えて食を慎もうと思うからだ。







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by joe-suzuki | 2013-07-24 08:47 | 食生活を考える